2009年7月12日

Omelette norvégienne

昼の営業中、chefが『夜の団体の誕生日パーティーでOmelette norvégienne(オムレット ノルヴェジアン)をだすんだよ!知ってる?」と。
オムレツ?ノルウェー?なんのこっちゃ分かりません・・。
Chefの説明を聞くうちに段々と遠い記憶がよみがえってきました。
その名の通り、ノルウェー風オムレツで、アイスクリームをメレンゲで包んで焼いたものです。
凄いクラッシックなレストランデセールで、最後にお客さんの前でグランマルニエをかけてフランべします。
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このデザートは私にとってすごく思い出深い一品なのです。
小さな頃、おじいさんのお誕生日パーティで浅草のアサヒビールのビル最上階のレストラン【ALASKA】で最後に出てきたサプライズデザート。
ちび太の私は、青い炎で包まれた真っ白いケーキに大感動。
分けられて運ばれたケーキの中が美味しいアイスクリームでこれまた大感動。今でも記憶に鮮明に残っています。
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この職業を選んだきっかけにもなりました。「フランス料理って素晴らしい!!」と、ちび太の私は料理の道に進むことに決めたのです。
ケーキ一つで・・なんて単純で笑われてしまいますね。
でも、本当なのです。その日からお菓子づくりの日々が続きました。パティシエとキュイジィニエを真剣に迷った時もありました。
あの日以来たぶん15~18年位お目にかかってなかったデザート。
まさかここにきて再会するとは思いませんでした。
ここで再会したのもなんとなく「原点にもう一度戻って考えなさい」ってことなのかしら?
料理を作ることが大好きで、皆の美味しそうに食べてくれる顔が本当に嬉しくて。お店を始めてお客様とも交流ができ、現実的には毎日仕事は忙しくて、大変で・・。悔しいかな、倒れた日もありました。
でもやっぱり大好きな料理をたくさんの人に食べて喜んでもらいたい。
この忙しい時代女性も男性も関係なく夜遅くまで働いているお客様に気軽にお店に寄ってもらって、一杯のワインだけでも、簡単なスープだけでもお腹に入れて、ホッとしてから家に帰る安らぎの空間でありたい。
下北時代から変わらないこの気持ちを自分の中で再確認した大切な出来事でした。
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綺麗に盛り付けられたomelette.
もちろんお裾分けしていただきました。
ズボンが何となくきつくなってきたこの頃・・。
試食も大切なお仕事なので気にしません(笑)

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