料理人のお友達とchamberyシャンベリーに行ってきました
lyonから電車で1時間強。
近づくにつれ車窓から雪の薄く積もった田舎のお家がちらほら見れます。山も薄化粧。
キーンと冷える雪の日の久しぶりの寒さ。
目的は一つ星レストランAtmosphèresへ。
タクシーで駅から15分程。山道をぐんぐん進みます。
着いた所は小さな可愛らしいホテル・レストラン。
目の前に大きな湖Le Bourget du Lac が広がります。
星付きなのでちょっと豪華な感じをイメージしていたのでビックリ。
凄く温かい雰囲気の内装。
少し早く着いちゃってうろうろしていたら、笑顔の素敵なマダムが
「寒いから入って待ってて良いわよ。」と迎え入れてくれました。
スタッフの賄い中。私は見られなかったのですが、
友人曰くとてもシンプルで、すっごい美味しそうとの事。
期待が高まります。
食前酒を飲みながらきれいに飾られたアミューズを頂きます。
石に穴をあけて、3種類のアムーズブーシュが飾られています。
コルヌの中にサボワ地方の代表的なソースサボイヤード(チーズを使ったソース)が入ったもの・
魚のフリット・クミンの入ったガレット。
せっかくここまで来たのでMenu Dégustationをチョイス。
といっても66ユーロと破格的な安さ!
Noix de saint Jacques snackée,carotto des sables&baies de geniévres
帆立のソテー。ネズの実の風味の人参サラダを添えて。
ネズの実の独特な香りが口の中に広がります。
Bar de ligne,cuisson basse température,rutabaga&jus coquillages
低温で火を入れたスズキ 貝のソース。
日本人は新鮮な魚を食べ慣れているので、
ちょっとこのお魚料理はあまり私的に受け入れられませんでした。
低温料理でゆっくり火を通すことによって、臭味が倍増・・・。
皮目をパリパリに焼いて提供した方が良かったかな?
Cardons de la Coopérative du Tremblay,truffes uncinatum&Tome des bauges
カルドンの蒸し煮。トリュフと特産のチーズの軽いソース。
カルドンはセロリやアーティーチョークのような独特な味わいで、日本でいうふきに近い繊維質のお野菜。
もともとはスペインから来た植物。
LyonやSavoie地方の名物で、グラタンにしたりオムレツに入れたりします。
Foie gras de canard épais poêlé jus citron-badiane
分厚いフォアグラのポワレ。レモンの甘酸っぱいソース。
絶対美味しいでしょう!!みんな笑顔です(笑)
Pigeon du Vercors rôti sur l’os ,cuisson rosé,bouillon Borscht
鳩のロティ ボルシチ仕立てのソース。
鳩は骨つきでロティされているのでふっくら焼きあがっていて、
かつ素晴らしい火入れ具合。
ボルシチ仕立てのソースは、ビーツの甘さが強調されすぎていて、
色合いは美しいのですがちょっと残念。
私の大好きな三宿のロシア料理屋さん「サモワール」さんの、
上品なボルシチの方が美味しいと思いました。(勝手だけど・・)
Fromages des pays de Savoie
サヴォア地方の山のチーズがたくさん並びます!!
Clémentine pochée,sorbet gentiane&citron
デセールです。湯むきしたミカンとレモン風味のソルべ。
“こたつでみかん”の日本人のイメージなのですが、綺麗にお化粧されています。
Cent pour cent Chocolat2009,feuille d’argent
100%チョコレート。銀箔付き。
チョコレートのムースにチョコレートのグラス。
ちょうどよい上品な甘さ。
コーヒーと共に頂きます。
綺麗な盛り付け。
お料理もかなり美味しかったのですが、私たちはサービスの方々に大感動。
星付きレストランのマダムって少し怖い印象ありませんか?(私だけ?)
なんて表現したら良いのか分からないけれど、凄く柔らかい笑顔で、ちょっと田舎っぽくて、
洋服もスーツとかじゃないんだけど、さらっとギャルソンを着れちゃうようなセンスの良い感じ・・・。
解りづらいかな・・。
私はマダムに100点満点。
以前サヴォアのワインを飲んだ時あまり口に合わなくて敬遠していて、今回も相当悩んでいたら、
ソムリエの女性が丁寧に説明してくれ、勧めてくれたワインが本当に美味しくてびっくり。
こういう味覚の美味しいドッキリは嬉しい。
ちょっと遠いけれども行く価値があったレストランでした。
夏はきっと湖が綺麗に見れて素敵だと思います。
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