今日は学校の授業が午前中までなので、Part-Dieu近くの市場に行ってきました。
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料理と美食の首都リヨンで最も良質の食材が手に入る中央市場は
Les Halles de Lyon-Paul Bocuse(レ・アール・ド・リヨン-ポールボキューズ)
「リヨンの胃袋」という愛称でリヨンの人々に親しまれています。
12年前学校の見物で訪れた時と印象が違っていたので尋ねたところ、
2005年~06年に正面玄関の改装を行い、
ガラス張りの明るい市場に生れ変わりポールボキューズに敬意を表して名前も新しく変わったそうです。
美しいテリーヌの数々・・。うっとり。
営業自体は1971年からで、実際に若き日のボキューズ氏は
この市場で食材の仕入れをしていたそうです。またその当時から行きつけの店は今も営業中。
圧巻!!
・フロマジュリー (la Mère Richard、 la fromagerie Maréchal)チーズ
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大好きなFromage blanc.山羊のフロマージュブランも名物です。
・ポワソニエ (le poissonnier Pupier)魚介類
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ソウシッソン!!Lyon名物Pot(Les liensでも使用していた底上げのワイン瓶)
・シャッキュトリ (la charcutière Colette Sibilia et la maison Gast)豚肉製品
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pied de cochon豚足とAndouillettesアンドュィエット。内臓天国!
さすがに昼過ぎなので買い物のお客さんはあまりいなくゆっくり見物することが出来ました。
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綺麗なパティスリーを発見。
Lyon名物Coussin de Lyon。
『クッション』という意味で、その昔、リヨンで疫病が流行した時、
絹のクッションの上に金貨をのせて奉納したところ、
疫病がおさまったことに由来してつくられたリヨンの郷土菓子。
現在、56の専門店が軒を連ねるレ・アールに一歩足を踏み入れるとそこはまさしく食材の宝庫!!。
旬の野菜、果物、魚介類、そして牛豚鶏肉類、チーズ、パン、パティスリ、ワインなどすべて揃っているのです。
興奮しました!!
さっきの素敵なパティスリーで変わったMacaronsマカロンを発見したので、早速試食。
お店の名前はSÉVE。2008年年末に日本の高島屋にお店を出したらしいです。
「TAKASHIMAYA」と答えてくれましたが、何処のかわかりません・・。
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色々購入しました。
*Caramel au Beurre salé 塩キャラメル
*Pomme Tatin タルトタタン
*Cassis-Violette カシス
*Sève coca コカコーラ!!(斬新です。意外といけました。綺麗だけど限りなく駄菓子に近い・・)
*citron レモン *Pétale de rose バラ
写真がうまく取れてなくて、美しさをうまく表現できないのですが、
ホームページをご覧いただくと、コーラ・キャラメルのまカロンの表面が輝いていて、そしてタルトタタンは二色のマカロンではさまれています。
先日、マカロン作りを見学していたのでちょっとまた違う課外勉強みたいな一日でした。
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2009年9月9日
LES HALLES DE LYON-Paul Bocuse
2009年9月7日
L’automne est commencée.
楽しいVacancesバカンスが終わって、しばらく経ちました。
ようやく落ち着いた営業に戻りつつあります。
飲食店はどこでもそうですが、長い休みの前と後は片付けと仕込みに追われます。
学校も夏休みを使って勉強しに来ていた子達が一斉に旅立つので、
お別れパーティーやらFace bookのアドレス交換やらでガヤガヤしています。
インターネットって凄いんだなと再確認。
Face bookなんて知らなかった。(Mixiみたいなもの?)
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だいぶ気候が落ち着き、イチジクやプラム、秋の食材に変わりつつあります。
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もうすぐメニュー替え。楽しみです!!
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フォアグラのテリーヌにフランボワーズ・ミラベル・カシスのリキュールで丁寧に煮込んだイチジクを添えて提供しています。
2009年8月13日
Le soleil d’été
まだまだ暑い日が続きます。
Lyonのあちこちのmagasinマガザンやboutiqueブティック・restaurantレストランも、
この7月終りから9月初めころまでそれぞれvacancesバカンスに入るので、
先週思いついて行ったってお気に入りのカフェがもうバカンス突入していてがっかり・・って事もありました。
こちらも暑い夏の季節Tomateがたくさん出回ります。
種類も豊富。イタリア品種の長いトマトやチェリートマト、
去年日本で少しはやった黒トマトも沢山出回っています。
そんな中、このトマト。
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その名もTomate Boeuf=牛トマト
果肉がしっかりしているので、加熱しても崩れにくく、
もちろんフレッシュでも美味しくいただけます。
旬の時に美味しいものを旬のものを美味しく食べる。
一番の贅沢です。
このほか今はメロン・すいか・プラム系がたくさん出回っています。
2009年8月10日
2009年8月5日
L’espoir fait vivre
2009年7月29日
Petite Voyage!!
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ボーヌのオスピス(ホスピス, 施療院)-
1443年にブルゴーニュ公国の宰相ニコラ・ロランが創設したもので、貧しい人たちに無料で医療を施した所。
入院の条件は、貧者であることただひとつ。
王侯貴族から寄進されたブドウ園とそこから生産されるワインで、費用は埋め合わされていたとの事。
この建物は、屋根瓦が、黄色や赤、茶色とカラフルで、しかもブルゴーニュ風の文様を描くようにデザインされていてとても美しい。
去年10月に訪問した際は屋根の修復中で今回リベンジ!!
こうした施療院は、当時、オテル・デュー(神の宿、Hôtel-Dieu)とも呼ばれました。
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現在では、その当時の薬品、医療器具を展示した医学博物館になっており、またワインオークションの会場としてよく知られています。11月に毎年開催されます。
現存するオテル・デューの中でも最も有名な施設のひとつで、この施療院ブランドのワインもあります。
http://www2.odn.ne.jp/~cdj80950/wine/wp1.hospices.jpg
ボーヌはブルゴーニュワイン流通の中心都市であるとともに、コミューン内の畑で生産されるワインは、ボーヌ単独で村名AOCを名乗っています。
赤ワインは、ピノ・ノワール単独で作られるものが多い。上質なものは、Beaune.1er cru(ボーヌ・プルミエ・クリュ)を名乗ることができます。
目の前のショップで2001年のBeaune.1er cruを購入。50ユーロくらいかな。夜、ホテルで楽しむためにソムリエナイフも持ってきたのです。グラスは…ホテルでお借りしました(笑)
いい時間になったのでDijon(ディジョン)に移動。電車で20分位です。
白ワインは、シャルドネ種とピノ・ブラン種で作られ,
「特級」の畑はもちろん、1級のものでもかなり上質のものがあります。
2009年7月26日
Mariage
Franceでは土曜日に結婚式が行われます。
朝から始まり夜遅くまでお祝いするそうです。
土曜日の営業後、ウエディングケーキをパーティー会場に届ける仕事をお手伝いしました。
何日も前から仕込んでいたPièce montéeを朝から組み立てていたパティシエの素晴らしいケーキ。
飴細工も本格的。![]()
車で15分くらいの所に運ぶのですがかなり危険な作業。
後ろの荷台に乗り込み、ケーキを支えながらの出発。
皆で「Ça va??」と声掛け合いながら無事に到着。怖かった~~。
こんな感じ・・。
到着してから組み立て、飾り付け作業。協力して頑張ります。
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そう。この時点で夜11時30分。
外で組み立てて、中に運びます。提供時間予定は夜中12時。
朝からお祝いのパーティーが続いています。元気だな~~。
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アットホームな会場。みんな陽気に騒いでいました。
ケーキに最後花火をつけてシャンパン開けて、100人分切り分けて帰ってきたのが夜中3時。
面白い経験をしました。
幸せな空間に立ち会えたことを嬉しく思います。
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2009年7月21日
Quelle chaleur!!
32度越えの暑い日が続きます・・。
湿気がない分過ごしやすいですが、日差しが痛いくらい暑いです。
真っ白な私もなんとなく焼けてきました。日焼け止め塗ってるのですが効果なし?
こんな暑い日は仕事に行く前に友人と連れ立ってグラスを食べます。
いつもは道端の1ユーロ位のアイスか、駅のジューススタンドのスムージーなのですが、今回は旧市街まできて有名なショップに行ってきました。
旧市街へ国鉄サンポール駅側から入って、ちょっと横道にそれてソーヌ河方面へ抜けると、人気のアイスクリーム屋さんNardone Renéがあります。
込んでいるとものすごく待たされるけど、美味しいから我慢。
沢山の種類があるので迷いに迷って・・結局選んだのは赤いフルーツのクラス盛り合わせ(フランボワーズ・スリーズ・いちじく・いちご)
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冒険できない日本人。
川沿いのお店なので心地よい風を感じながら美味しく頂きました。
Nardone René (アイスクリーム屋)
3 pl Ennemond Fousseret 69005 Lyon
04 78 28 29 09
日曜も営業してます。
2009年7月18日
Le 14 Juillet
7月14日には、フランス各地で一日中花火が打ちあげられます。
また慣例として消防士はダンス・チーム (bals du 14 juillet) を組んで市民に披露し、午前中にはパリで軍事パレードが開催され、フランス大統領の出席のもとシャンゼリゼ通りを行進します。
朝からテレビ中継に首ったけ。仕込みの最中、chefと抜け出してはテレビを観ていました(笑)
パリ祭は、フランスで7月14日に設けられている国民の休日(Fête Nationale)。
1789年同日に発生しフランス革命の発端となったバスチーユ監獄襲撃および、この事件の一周年を記念して翌年1790年におこなわれた建国記念日(Fête de la Fédération)が起源となっているそうです。
なお、フランスでは単に「Quatorze Juillet(7月14日)」と呼ばれ、「パリ祭」は日本だけの呼び名です。
この日は昼のみの営業でしたので、夕御飯を食べながら目の前のローヌ川で上がる花火を楽しみに待っていました。が・・・大雨が降ってきてしまったのです。
chefが「中止かもしれないけど、もし上がったら部屋に連絡してあげるね。始まるのは多分11時頃だよ。」と。
そうです。雨でもまだまだ明るいんです。
ようやく日が暮れたと思ったらもう10時過ぎてて急いで寝る支度をする慣れない日本人・・。
不安を抱えつつも学校の宿題などしながら待っていたら、始まりました!!雨の中。
隅田川の花火を見て育った私は、大の花火好き。
一人で熱海の冬の花火を見に行くこともありました。(悲しい・・)
凄いんですよ、熱海は!!
なんて今はフランス・フランス。
小さいながらも美しい花火が上がりました。大感動!!
皆は傘をさしながら見物していましたが、chefとmadameと私はホテルからのんびりと観ることが出来ました。
日本だったらこんな良いロケーションならレストランを遅くまで開けて営業するのでしょうが、フランス人はお休みはお休み、という考えなのでしょう。お陰でゆっくりと楽しむことが出来ました。
部屋に戻ってからテレビをつけると、Parisの花火が映っていました。
スケールが違います(笑)
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次の日学校に行ったらやはり雨の影響でLyonでは花火はなかったと事。
得した気分になりました。
2009年7月12日
Omelette norvégienne
昼の営業中、chefが『夜の団体の誕生日パーティーでOmelette norvégienne(オムレット ノルヴェジアン)をだすんだよ!知ってる?」と。
オムレツ?ノルウェー?なんのこっちゃ分かりません・・。
Chefの説明を聞くうちに段々と遠い記憶がよみがえってきました。
その名の通り、ノルウェー風オムレツで、アイスクリームをメレンゲで包んで焼いたものです。
凄いクラッシックなレストランデセールで、最後にお客さんの前でグランマルニエをかけてフランべします。
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このデザートは私にとってすごく思い出深い一品なのです。
小さな頃、おじいさんのお誕生日パーティで浅草のアサヒビールのビル最上階のレストラン【ALASKA】で最後に出てきたサプライズデザート。
ちび太の私は、青い炎で包まれた真っ白いケーキに大感動。
分けられて運ばれたケーキの中が美味しいアイスクリームでこれまた大感動。今でも記憶に鮮明に残っています。
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この職業を選んだきっかけにもなりました。「フランス料理って素晴らしい!!」と、ちび太の私は料理の道に進むことに決めたのです。
ケーキ一つで・・なんて単純で笑われてしまいますね。
でも、本当なのです。その日からお菓子づくりの日々が続きました。パティシエとキュイジィニエを真剣に迷った時もありました。
あの日以来たぶん15~18年位お目にかかってなかったデザート。
まさかここにきて再会するとは思いませんでした。
ここで再会したのもなんとなく「原点にもう一度戻って考えなさい」ってことなのかしら?
料理を作ることが大好きで、皆の美味しそうに食べてくれる顔が本当に嬉しくて。お店を始めてお客様とも交流ができ、現実的には毎日仕事は忙しくて、大変で・・。悔しいかな、倒れた日もありました。
でもやっぱり大好きな料理をたくさんの人に食べて喜んでもらいたい。
この忙しい時代女性も男性も関係なく夜遅くまで働いているお客様に気軽にお店に寄ってもらって、一杯のワインだけでも、簡単なスープだけでもお腹に入れて、ホッとしてから家に帰る安らぎの空間でありたい。
下北時代から変わらないこの気持ちを自分の中で再確認した大切な出来事でした。
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綺麗に盛り付けられたomelette.
もちろんお裾分けしていただきました。
ズボンが何となくきつくなってきたこの頃・・。
試食も大切なお仕事なので気にしません(笑)

